食べたものは、カラダの中で消化吸収されながら腸にたどりつき、体外に排出されます。このとき、腸は食べたものを体外に出すために “せん動運動”(腸管を絞ったり緩めたりするような感じ)と呼ばれる運動を繰り返しています。しかし、その運動が正常に行われないと、食べ物のカスが腸内に取り残されることになります。これが、便秘です。
便秘には急性と慢性や病的なものなどありますが、そのうち女性などに多い便秘で習慣性便秘があります。大きく分けて緊張型と弛緩型、直腸型があります。簡単に言うと、ストレスなどで腸が絞られてる状態でうまく緩まず、先に送れないのが緊張型。お腹の力がなく、便をうまく送れないのが弛緩型、普段から便意を我慢したりで、正常な排便反射が大腸で起きなくなっているのが直腸型です。
とにかく、共通して言える事は出すべきモノが必要以上に長く体内に取り残される事で体の中で腐り!、色々な悪さをする事があります。お肌が荒れたり、イライラしたり、肩こりが強くなったりetc・・・
なにはともあれ、解消しないと体に悪い事は明白です。では、どうするか?
まず、ご自分のタイプを把握しましょう。
緊張型)コロコロとした便がでる。おなかがゴロゴロ言う。便秘や下痢を繰り返す。
弛緩型)なかなか便意が起きない。普段から食事の量が少ない。偏食(野菜不足)が多い。
直腸型)日常的に便意を我慢している。太くて硬い便がでる。排便時におしりが痛い。
見分け方としてはこんな感じです。(分かりやすくするために簡潔にしてます))
では、対策です。
緊張型と弛緩型では、共通して運動や腹式呼吸が良いと言えます。リラックス効果としての運動と体を鍛える意味での運動と言う事になります。
さらに、緊張型ではストレスなどが原因で腸の働きが悪い事があげられますのでのんびり入浴するなど気持ちを和らげて下さい。
弛緩型では、お腹の力が弱いだけでなく、便の材料としての食べ物(食物繊維)が足りない事が多いので、水溶性食物繊維(リンゴ、レタス、タマネギ、セロリなど)を採る様に心掛けましょう。
直腸型は我慢しないことが大事です。特に、朝一番が重要です。
朝は胃ー直腸反射と言う一番便を出しやすい現象が強く起きます。ですから、朝食を採り(胃を刺激して)トイレに座る(直腸の刺激を我慢しない)と言う事を心掛けて下さい。我慢する習慣から始めは便意を感じないかも知れませんが、そのうち正常な働きを体が思い出してくれますので頑張って下さい。!
水分補給は十分にして下さい。水分が足りないと便は硬くなります。
あまりに症状がきつく改善しない時は薬に頼るだけでなく病院での診察をお薦めします。
他の疾患が原因と言う事もありますので。